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【熊本県知事選】木村敬氏が自民と公明に推薦願

2024年1月19日 18:16
【熊本県知事選】木村敬氏が自民と公明に推薦願
3月7日に告示される県知事選挙。立候補を表明している木村敬氏が19日、自民党と公明党に推薦願を提出しました。

知事選をめぐっては、前の熊本市長の幸山政史氏と前の副知事の木村敬氏の2人がそれぞれ無所属で立候補を表明。2人とも、与野党を問わず幅広く支援を受けたい考えを示しています。

自民党県連の要請を受けて立候補を表明した木村氏は19日、自民党県連と公明党県本部を訪れ、それぞれに推薦願を提出しました。
■木村敬氏
「これまで蒲島県政を支えてもらった与党、そしてまた県議会において多くの議席を占めている与党の皆様方と一緒になって熊本新時代を作っていきたい。きょう自民党公明党に推薦願を出しましたが、両党のための知事になるつもりはありません。県民のための知事ですので、広く多くの団体・政党からの支援を頂きたい」

木村氏はこれまでに労働団体の連合熊本など約140の団体に推薦願を提出したということです。自民党県連と公明党県本部は党本部と協議し、推薦を決める方針です。

熊本県知事選は3月7日に告示、24日に投開票が行われます。

【スタジオ】
組織を持たない木村氏は、政党や団体を通して政策を伝え知名度不足を解消したい姿勢です。
一方、同じく立候補を表明している前の熊本市長の幸山政史氏は、与野党を問わず幅広い支持を求めるとしつつも、政党とは「等距離を保つ」方針です。このため、積極的な「推薦」あるいは「支援」などの要請は行わない考えだということです。ただ、連合熊本に関しては団体の方針決定をするために書面の提出を求められたため、推薦願を提出したということです。

(東島大デスク)
木村氏は立候補は初めて、政治的には素人で組織も地盤もないので、有権者と接する場を広げるためには、自分の理念に賛同してくれる組織からの推薦は積極的に貰った方がいいという考えです。
対して幸山氏は、組織を利用するのは組織から見返りを求められる、いわゆるしがらみにつながるという考えから、距離を置く方針を市長時代から貫いています。
どちらが正しいというものではなく、それぞれの政治信念です。どちらの考えが自分に近いか、候補選びの参考にもなります。