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【熊本県知事選】2人が立候補を表明 事実上の選挙戦スタート

2024年1月15日 19:13
【熊本県知事選】2人が立候補を表明 事実上の選挙戦スタート
3月に行われる熊本県知事選。幸山政史氏に続き、前の副知事の木村敬氏が立候補を表明し、事実上の選挙戦がスタートしました。

前の熊本市長、幸山政史氏(58)。1月10日は南阿蘇村を訪れるなど、県下全域で集会を重ねています。テーマに掲げるのは「対話型の県政」です。
■南阿蘇村の住人
「今、一番悩んでいるとは買い物難民です」
■幸山政史氏
「今は移動販売車のようなのは来ていない?」
■南阿蘇村の住人
「来ていない」
■幸山政史氏
「(移動販売車など)行政が補助を出して、やっぱり最低でも買い物ができるような場所を作るようなことは、行政の役割だと思います」

前回と前々回、県知事選に立候補した幸山氏。選挙を通じて築いた独自の人脈を頼りに、立候補を表明してから約3週間で50回近くの集会に出席しています。

14日も熊本市北区でイベントに参加した幸山氏。冒頭の挨拶では。
■幸山政史氏
「喉を痛めてしまいましたもんですから、なんかちっと妙だかなって思われるかもしれませんが、ご了承いただきたいと思います」

幸山氏は、今回の県知事選は、30年近い政治活動の集大成として、県内各地を訪れ感じた様々な課題を解決したいと話します。
■幸山政史氏
「TSMCの工場がくる菊陽町や合志市、大津町は大変にぎわっておりますが、水害がございました人吉球磨地域、天草などに出てまいりますと、なかなかそこには厳しい場面が広がっているという場面もございます。このTSMC効果を県下全域まで広げていかなければならないというふうに思っています」

前の副知事、木村敬氏(49)。1月11日、出馬要請を受けた自民党県連の「新春の集い」に出席しました。
■木村敬氏
「良き流れをしっかりと継続していく。これが私の最大のテーマでございますが、そこで足りなかったところ、変えるべきところはしっかり変えていきたい。魅力のある、力のある熊本をですね、どうぞ私とともに一緒に世界一の熊本にしていきたいと思います」

自民党県連は木村さんの選挙対策本部を設置。約130ある友好団体に推薦依頼を出すなど、組織力をいかし、全面的に支援する方針です。
■木村敬氏
「45市町村と連携し、170万県民と連携して、素晴らしい熊本県の未来をつくっていきたいと考えております。しかしながら、私には全く知名度がございません。そして、これまで役人として生きてきたことしかございません」

また、県議会の会派、立憲民主連合や公明党、それに労働団体の連合熊本を相次いで訪問。知名度不足を克服するために精力的に動いています。
■木村敬氏
「自民党以外の方にも、私の政策を、私の理念を聞いていただいて、多くの支持を得ていきたいと思います」

熊本県知事選は、3月7日告示、24日投開票です。

【スタジオ】
(畑中香保里キャスター)
事実上の選挙戦が始まりました。
(東島大デスク)
立候補を表明している2人の選挙スタイルは対照的です。ミニ集会を積み上げ郡部への浸透をはかる幸山氏。実際、前回は投票率が下がったのに、幸山さんの郡部の得票は増えました。対して、組織にしか出来ないものは組織に任せ、自分が出来ることに集中するというのが木村氏のスタイルです。キャリア官僚らしい合理主義を有権者がどう受けとめるか。これから出る公約を見比べるのが楽しみです。
(平井友莉キャスター)
一方で、自民党県連の新春の集いでは、後継指名はしないと明言した蒲島知事から気になる発言がありました。

【VTR】
■蒲島郁夫知事
「自民党が推薦してくださった木村くんに頑張ってもらいたいなと思います」

新春の集いの後、後継者の指名ともとれる発言の真意を問われた蒲島知事は。
■蒲島郁夫知事
「東大教授時代に教えた経験もあるし、幸せになってほしいなと。自らすべての階段をはしごを外しチャレンジする教え子ですから」