【背景に何が】木村知事「事務職や普通科いらない」発言を謝罪 "発言の重み"どう認識
これまで水俣病をめぐる問題などで不適切な発言をし、訂正してきた熊本県の木村敬知事。20日の会議では「一般事務職や学校の普通科なんかいらない」と発言しました。木村知事は、22日の定例記者会見で発言を訂正し、謝罪しました。
■木村敬知事(22日の記者会見)
「私の発言が十分真意を伝えきれずにいたところで、不快な思いをされた方がおられると思います。そういう発言にいたったことを大変申し訳なく思っています」
事の発端は2日前でした。県内で働く人材不足を解消しようと開かれた県庁内での会議で、木村知事は、職を求める人が事務職に偏っている現状について、こう発言しました。
■木村敬知事(20日の会議)
「一般事務とかはいらないんですよ。そういう若者を育てちゃいけないんですよ。教育長に過激な言い方だけど、普通科なんかいらないと思っている」
一般の事務職、学校の普通科はいらないと発言しました。会議の後に真意をただされた際も…。
■木村敬知事(22日の会議終了後)
「これからの時代に本当に必要な産業を、今の求職者が希望していない。非常に未来を見据えたうえでのミスマッチ。事務職はもういらないですよ」
配慮を欠いた発言に、県庁には電話やメールで3件の意見が寄せられたといいます。これを受け、22日に木村知事は…。
■木村敬知事
「本当に事務職をなくすとか、県内の普通科高校を全廃するとか、そういうつもりは全くございません」
発言は、生活の維持に欠かせない職業・エッセンシャルワーカーや、普通科以外に光を当てたい趣旨だったと釈明しました。
■緒方太郎キャスター
「副知事から知事になって、発言の重みが全く違うとのお考えもあったかと思いますが、 改めて重みについて、現状どう認識されているか教えていただけますか?」
■木村敬知事
「やはり、公人として誤解を招くような発言は慎むように。ただ一方で、何とか自分の言葉でしゃべろうというのが、実は前の知事(蒲島郁夫氏)に対するアンチテーゼ(反対理論)としてすごく強く思っているので。至らぬところはお許し願いたいですけれども、私としてもしっかり反省してまいりたいと思っております」