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「匿名性を否定すると『ゆりかご』成立しない」慈恵病院が質問状 専門部会の真意を問う

2024年6月19日 16:23
「匿名性を否定すると『ゆりかご』成立しない」慈恵病院が質問状 専門部会の真意を問う
親が育てられない子どもを匿名でも受け入れる「こうのとりのゆりかご」について、熊本市の専門部会が「匿名性を貫くことは容認できない」としていることについて、ゆりかごを運用する慈恵病院の蓮田健理事長は19日、熊本市こども家庭福祉課を訪れ、質問状を提出しました。

質問状は、「ゆりかご」の運用を検証する専門部会に対するもので、蓮田理事長は専門部会が6月、「最後まで匿名を貫くことは容認できない」とする検証報告書を市に提出した真意を問いたいとしています。

■慈恵病院 蓮田健理事長
「そもそも、『こうのとりのゆりかご』いわゆる『赤ちゃんポスト』は、匿名性を保証することによって、それと引き換えに赤ちゃんと母体の生命、健康を確保する試み。その前提を否定すると、『ゆりかご』の試みは成立しなくなります」

蓮田理事長はまた、大西一史熊本市長に対しても「ゆりかご」や内密出産での実親の匿名性を容認するかなど3項目の質問状を提出しました。熊本市は「質問状の内容を確認して対応について検討する」としています。