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【原因は】熊本市電の車両に後続車両が追突 運輸安全委の事故調査官がレールや車両を調査

2025年3月26日 10:42
【原因は】熊本市電の車両に後続車両が追突 運輸安全委の事故調査官がレールや車両を調査
事故調査官の現地調査(26日・熊本市中央区)
25日に発生した熊本市電の電停に停車中の車両に後続の車両が追突した事故。熊本市交通局は「重大事故」と判断し、国の鉄道事故調査官が26日から現地調査を始めました。

■花木瞳記者
「熊本城・市役所前電停です。事故調査官が事故が起きた車両の調査を行っています」

25日午前8時半頃、熊本市電の熊本城・市役所前電停に停車中の車両に、後ろから来た車両が追突しました。この事故で乗客2人が肋骨やわき腹の骨を折るなど重傷を負い、乗客と運転士あわせて7人が病院に搬送されました。

熊本市交通局は、後続車両の運転士の減速が不十分であったことや、追突現場の手前のレールにオイルのようなものが付着してブレーキがきかず追突した可能性があると発表。「重大事故」と判断し25日、九州運輸局に報告しました。

事故を受け、国の運輸安全委員会は事故調査官らを派遣し、26日朝からレールや車両を調査しました。

■運輸安全委員会 菊池弘達鉄道事故調査官
Qどんなところを確認?
「現場の状態、それから車両の状態の2つを確認している。事故の原因とそれから関係する事項があれば、それも明らかにしていきたい」

熊本市電どうしの衝突事故が起きたのは2018年以来です。事故の影響で、熊本市電は26日午後6時現在も辛島町と水道町の区間を除き折り返し運転が続いています。辛島町電停では…。
(熊本市交通局職員)
「どちらに行かれますか?」
(乗客)
「新水前寺駅前」
(熊本市交通局職員)
「水道町まで歩いていただくか、桜町バスターミナルでバスに乗っていただく」

■熊本市電利用者
「週に2回乗っているので不便ですね。事故などには気をつけてほしい。乗る方もこわい」
■熊本市電利用者
「早く運転再開してほしい」

午後には運転士への聞き取りなども行われた26日の調査。運輸安全委員会は今後、原因と再発防止策をまとめた報告書を作る方針です。

【スタジオ】
去年1年間に起きた熊本市電のトラブルは16件ありました。
▼重大事故は脱線が2件
▼重大インシデントはドアが開いたままの走行などの3件
▼このほか、赤信号の見落としや見誤りなどで交差点などに進入したケースが相次ぎました。

最終更新日:2025年3月26日 10:42
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