熊本市電 レールの4割以上が耐用年数超過「後送りを積み重ねた結果」担当者が説明
熊本市交通局は、市電のレールの4割以上が耐用年数を超えていることを明らかにしました。大みそかに起きた脱線事故の原因となった可能性も否定できないとしています。
レールの耐用年数を30年と設定している熊本市交通局。27日の市議会特別委員会で、レール全体の40.4%が設置から30年を超え、4.1%が40年を超えていることを明らかにしました。
昨年大みそかに脱線事故が起きた現場のレールも41年が経過していて、脱線事故の原因となった可能性が否定できないとしました。交通局は、経営を健全化するために支出を減らしたことで、レールの更新に十分な予算を充てられなかったと説明しました。
■熊本市交通局・井芹和哉 交通事業管理者
「30年を1年でも超えたらレールが使えなくなるというわけではないということではあろうかと思いますので、ちょっと後送りといいますか、そういったことを積み重ねてきた結果だろう」
2021年度に毎年400メートルのレールを更新する目安を設けましたが、2023年度だけしか達成できておらず、熊本市交通局は改善を図る考えです。