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5年で7億3500万円分 熊本市教委が必要な議会の議決を経ず「教師の指導書」購入

2024年9月25日 19:40
5年で7億3500万円分 熊本市教委が必要な議会の議決を経ず「教師の指導書」購入

熊本市教育委員会は、小中学校の教師が使用する指導書を本来必要な議会での議決を経ずに購入していたとして、25日の市議会に追認を求める議案を提出しました。議決を経ずに購入した指導書は、過去5年分で7億3500万円あまりにのぼっています。

熊本市の条例では「4000万円以上の財産を取得する際は議会の議決が必要」と定められています。しかし、熊本市教育委員会では、小中学校の教師用指導書の購入額が4000万円を超える年があったにも関わらず、議会の議決を経ていませんでした。

議決を経ていなかったのは、今年度を含む5年分で約4万2800冊、金額にして7億3500万円あまりにのぼります。

熊本市教委は、「指導書は教科が異なるため、担当者が合計額で計算しておらず、議会の議決は必要ないと思っていた。他の都市の報道を見て追認が必要と判断した」としています。熊本市教委は25日、この5年分の購入の追認を求める予算案を議会に提出しました。この議案は27日の市議会最終日に議決されます。

熊本県内では、玉名市教育委員会も2年分、約9100万円の指導書購入の追認を求める議案を市議会に提出しています。