「相談窓口と対応部局の設置を」いじめで不登校 児童の両親が再発防止求める意見書
阿蘇地域の小学生がいじめを理由に不登校となった問題で、いじめを受けた児童の両親が17日、地元自治体に再発防止を求める意見書を提出しました。
両親によりますと、阿蘇地域の小学校に通っていた児童は、低学年だったおととし10月中旬から学校に通えなくなりました。管轄する教育委員会が設けた第三者委員会は調査の結果、複数の同級生が授業後に児童を押し倒して2人が馬乗りになったり、児童の容姿や名前をからかったりするいじめがあったと認定。今年3月、「いじめが不登校に影響を及ぼした可能性が高い」と結論付けました。
17日に提出された意見書では、教育現場でいじめに対応できるよう、教員などに定期的な研修を行い、いじめの相談窓口と対応部局を設置するよう求めています。
■児童の母親
「専門知識を有する第三者としての相談窓口と、対応部局の必要性を感じています。自治体単独での設置は難しいと思われますので、熊本県にも協力いただき、県全体で取り組んでいく必要があると思っています」