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「学校の対応検証を」同級生からのいじめで転校 元生徒が訴え 第三者委の初会合

2024年1月17日 12:18
「学校の対応検証を」同級生からのいじめで転校 元生徒が訴え 第三者委の初会合

3年前、熊本市の県立東稜高校で起きたいじめ問題で、いじめを調査する第三者委員会の初会合が16日開かれ、被害にあった元生徒が「学校の対応を検証してほしい」と訴えました。

調査委員会は弁護士や精神保健福祉士などで構成されています。非公開で行われた初会合では、調査の進め方や内容を確認したということです。

東稜高校では、3年前に入学した生徒が、同級生から悪口を言われる、無視される、SNSのグループに悪口を投稿されるなどのいじめを受けて、転校を余儀なくされました。学校は10の事案をいじめと認定し、県教育委員会に報告。県教委は去年8月、調査委員会の設置を決めました。

16日の初会合では、いじめにあった元生徒と保護者が会場を訪れ、当時の学校の調査で、被害者への聞き取りがなかったとして、委員会に対し学校の対応も調査するよう要望書を提出しました。

■元生徒の保護者
「学校と教員の方々のいじめに対する見識がなかったと私は思っている。ちゃんと見識のある方がいじめ対応にあたってくださったら、もうちょっと私たちも心が楽になったのかなと思う」

また元生徒は「学校の対応に不信感があった。当時の学校の対応が正しかったのか検証してほしい」と訴えました。