スポーツイベントがあると大渋滞 熊本県民総合運動公園に1000台分の新駐車場整備計画
熊本の深刻な交通渋滞を徹底取材する「抜け出せ!渋滞都市」。今回のテーマは「スポーツ渋滞、どうする?」です。大規模なスポーツイベントによる渋滞を解消しようと、熊本県が1000台分の新たな駐車場を計画していることがわかりました。
■緒方太郎キャスター
「熊本市東区にある県民総合運動公園のそばを通る片側一車線の道路です。今は平日なので車の混雑はみられませんが、特に土日のスポーツのイベントの際にはこのあたり大渋滞になるといいます」
サッカー・ロアッソ熊本のホーム戦など、大規模なスポーツイベントが開かれる熊本市東区の県民総合運動公園。深刻なのが、周辺の交通渋滞です。加えて不足しているのが駐車場。
運動公園には約2000台分の駐車場がありますが、車ですし詰め状態に。時には、枠の外に駐車するケースもみられます。
普段から運動で施設を利用する人は。
■県民総合運動公園の利用者
「パークドーム側の駐車場の出入り口が1か所しかない。(道路に)出るのが大変なこともある」
■県民総合運動公園の利用者
「(週)4回です。できるだけ来るようにしています。土日にいろいろ(イベントが)あるからもう行かない」
こうした中、熊本県の木村敬知事は22日の定例記者会見で。
■熊本県 木村敬知事
「1000台規模の駐車場を作ることで、日頃使う人にとっても、大規模な催事時にも、両方に効果があると思っています」
熊本県は、県民総合運動公園の向かい側に新たな駐車場の整備を計画していると明らかにしました。面積は3万5000平方メートルあり、約1000台分を想定しています。車の流れが比較的スムーズな、通称「国体道路」沿いに整備することで、車の台数を分散させる狙いもあります。
■緒方太郎キャスター
「県民総合運動公園の近くにあるこちらの店には、約30台の車をとめられます。ただ、大きなスポーツイベントがある際は、時折、無断駐車に悩まされているといいます」
■ヒライ パークドーム前店 松田光枝さん
「お店の中にお客様がいらっしゃらないのに、駐車場は満車に近い状態というのがありました」
最近は、警備員が対処して無断駐車は減る中、新たな駐車場の計画を前向きにとらえています。
■ヒライ パークドーム前店 松田光枝さん
「県外の方は駐車場がなくて探す方が多いので、その方たちも助かるんじゃないですかね」
熊本県は、周辺の住民などに意見を聞きながら計画をまとめる方針です。