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【闇バイト】警察が明かす"見破る方法" SNS勧誘のメッセージ内容は…

2024年11月19日 21:15
【闇バイト】警察が明かす"見破る方法" SNS勧誘のメッセージ内容は…
「闇バイト」メッセージのイメージ
SNSで高額な報酬を持ち掛け、強盗や詐欺などの実行役を集めるいわゆる「闇バイト」。県内でも11月、勧誘役とされる男女3人が逮捕されています。どのような手口で勧誘されるのか、県警への取材でその実態が見えてきました。

SNSにあふれる「高額」「簡単」「即金」などの誘い文句。こうした投稿の多くが「闇バイト」の勧誘とみられています。県警への取材から、その手口を再現します。募集を見てSNSにメッセージを送ると…

(リクルーターからのメッセージ)
「セキュリティの点からこちらのアプリをダウンロードしてください」

シグナルやテレグラムといった秘匿性の高いアプリに誘導されます。そして、名前や住所、電話番号や家族構成など個人情報を送るよう要求が。すべて回答すると…

「採用が決定しました。来週からいけますか?」

採用通知が届きます。

(応募した人)
「仕事内容はなんですか?」

仕事内容を尋ねると、こんな返信が。

(指示役)
「書類を集めたりお金を集めてくる仕事です」

(応募した人)
「受け子ですか?やばい仕事ですか?」

(指示役)
「指示に従って捕まった人はいません。捕まっても黙秘したらすぐ釈放されます」

犯罪であることを認めました。慌てて断ると「損害が出るので賠償金を払ってもらいます」などの脅し文句が。中には…

(指示役)
「いい車ですね。交通事故には気をつけてくださいね」

住所から特定した自宅の写真を撮って送りつけるケースもあるといいます。断り切れずに1度でも加担してしまうと「もう犯罪者だから逮捕されて刑務所に入るぞ」などと言われて犯行を重ねてしまう人も。こうして実行役となり、逮捕される事例が増えています。

■県警犯罪抑止対策室・辻󠄀直樹室長
「いきなり『即金』とか『ホワイト案件』とか『高額収入』とか言うので高収入をうたうのがまず1点。それとシグナルとかの匿名性の高いアプリに誘導するというのが2点。それから運転免許証や個人情報を要求するというのが3点。この3点があればもう100%闇バイトと思っていただいていいかなと思います。まだ犯罪に手を染めてないということであれば、犯罪グループとやり取りをしたとしても法に触れるものではないので、警察は家族ともども責任をもって保護していますので警察に早めに相談していただければ」

「報酬はまとめて払う」と言われ、1円も受け取れないことが多いという闇バイト。県警は甘い誘いに乗らないように注意を呼びかけています。


【スタジオ】
(緒方太郎キャスター)
取材している内藤有希子記者です。凶悪犯罪の温床になっている「闇バイト」が県内にも忍び寄っていますね。

(内藤有希子記者)
実行役を闇バイトで募る手口は「匿名・流動型犯罪グループ、略して『トクリュウ』」によるものだと言われています。このトクリュウへの関与も視野に熊本県警は11月、福岡県の指定暴力団・道仁会の事務所を家宅捜索して調べています。

(畑中香保里キャスター)
闇バイトに巻き込まれないためのポイントを改めて教えてください。

(内藤有希子記者)
県警が指摘するポイントがこちらです。
①「高額」報酬、「ホワイト案件」という誘い文句は要注意です。
②匿名性の高いアプリへの誘導、後ろめたい仕事でなければそこまで秘密にする必要もないはずです。
③免許証や個人情報の要求、いきなり個人情報を求めるのも怪しいと疑ってください。

これらに該当したら闇バイトだと考えましょう。
最後にここを覚えておいてください。
「甘い言葉に惑わされず一度冷静になって」すぐに警察に相談してください。

最終更新日:2024年11月19日 21:15