吹き出す黒い煙 九州自動車道トンネル内でタンクトレーラー炎上 火災の影響で他の車の事故も

26日午前、山江村の九州道上り線で、大型タンクトレーラー1台が燃える火事がありました。
高速道路上に、車から降りた人たちの姿。視線の先には煙が立ち込めています。

火災があったのは、山江村の九州自動車道上り線の柚木河内トンネルです。警察によりますと26日午前10時前、トンネル内を走行した人から｢大型車両が燃えている｣と警察に通報がありました。

撮影者によりますと、トンネルから黒い煙が20分ほど上がり、ゴムが焼けるようなにおいがしたということです。燃えたのは大型のタンクトレーラーで、運転手の50代男性は逃げて無事でした。男性は警察に対し｢運転中に何らかの原因で車がとまり、降りたら運転席下のキャビンから煙が出ていた｣と話しているということです。

火は約3時間後に消し止められましたが、火災の影響で渋滞していたトンネルの手前で事故が起き、2人が軽いけがをしました。またトンネル内で車どうしが衝突する事故も起きました。このほか、渋滞に巻き込まれた1人が｢気分が悪くなった｣と訴え、病院に搬送されました。

九州自動車道は人吉と八代の間で上下線とも通行止めとなりました。下り線の通行止めは午後4時過ぎに解除されましたが、上り線の通行止めは26日午後7時の時点でも続いています。

【スタジオ】
（平井友莉キャスター）
高速道路のトンネル内で火災に遭遇したらどうしたらいのか、ネクスコ西日本に聞いた対処法を紹介します。

（緒方太郎キャスター）
①すみやかに車外へ。ハザードランプなどをつけて、停車したことを伝えてください。
②火災の通報高速道路のトンネル内には、50メートルおきに押しボタン式通報装置、200メートルおきに非常電話があります。
　また、携帯電話からは｢＃9910｣にかけると、道路緊急ダイヤルにつながります。
③トンネルの外へ避難非常口の方向を確認してください。トンネル内のスピーカーから指示が出されます。