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滝周辺で水遊び後に嘔吐や下痢 23人増え69人に 川の水による感染症の疑いも

2024年8月21日 18:47
滝周辺で水遊び後に嘔吐や下痢 23人増え69人に 川の水による感染症の疑いも

天草市天草町にある轟の滝や周辺で川遊びをした後に体調不良を訴える人が相次いでいる問題で、新たに医療機関を受診した人が23人増え、69人となりました。

熊本県によりますと、8月13日天草市の轟の滝や周辺の川で遊んでいた高校生7人が、嘔吐や下痢の症状を訴え医療機関を受診しました。さらに、同じ場所で遊んでいた複数の人が同様の症状を訴え、医療機関を受診した人は21日午前9時現在で69人にのぼりました。一部の人は発熱の症状もあるということです。

熊本県は18日に遊泳を控えるよう呼びかける看板を設置し、19日に轟の滝周辺で水を採取し水質検査を行っていて、結果は今週中に出る見込みです。

体調不良の原因について県は、川の水による感染症も疑われるとしています。どのようなことが考えられるのか、専門の医師に聞きました。
■済生会熊本病院消化器内科 田中基彦医師
「嘔吐や下痢という消化器症状なので、食中毒の原因になるような細菌、 あるいはウイルスが、何らかの理由で川に混入してしまうということがわかれば、それを口にすると消化器症状を発症してしまうということはあり得ると思われます」

この夏休みには、こんな事例もありました。8月上旬、大分県由布市の旅館でノロウイルスによる集団食中毒が発生し、19日時点の患者数は537人にのぼっています。食事をとらずに施設内の湧き水を飲んだだけの人も10人いることから、大分県は湧き水がノロウイルスに汚染されていた可能性があるとして注意を呼びかけています。

このほかにも、水辺を訪れる際に注意することについて田中医師は次のように話しています。
■済生会熊本病院消化器内科 田中基彦医師
「持ち込んだ食品についていた細菌が増殖して食中毒の原因になるようなこと も考えられます。夏場の川辺は高温多湿という環境なので、今の時期には注意すべきだと思います」

熊本県は、轟の滝周辺では遊泳や水遊びを控えるよう呼びかけるとともに、原因の特定を急いでいます。

最終更新日:2024年8月21日 19:46
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