医療費助成事業で領収書を"同姓同名の別人"に誤送付 熊本市南区
熊本市南区がひとり親家庭に対する医療費助成事業で、受給者に返す領収書を同姓同名の別人に誤って送っていたことが分かりました。
熊本市南区保健こども課によりますと、8月1日、「ひとり親家庭に対する医療費助成」の受給者が窓口で申請した際、市の担当者が受け取った医療機関の領収書を返しそびれたということです。
その後、領収書を送付するため、別の職員が受給者の情報をシステムで検索した際「ひとり親家庭に対する助成」ではなく誤って「児童手当」で検索。受給者は児童手当のシステムに登録されていませんでしたが、職員は氏名のみ確認し、住所などの照合作業を怠り、同姓同名の別人に領収書5枚を送付したということです。
領収書には、生年月日や受診した医療機関などの情報が記載されているものもありました。受給者への医療費の助成に滞りはなかったということです。
市では今回のケースとは別に、名前の取り違えによる事務処理ミスをことしに入って6件公表しています。相次ぐミスに市は「個人の注意力だけに頼ることなく、作業環境や事務処理手順の改善などを含めた多面的な対策を進めたい」としています。