南海トラフ地震で天草の八代海に1.64mの津波…県が到達予想時間公表
熊本県は大きな地震の際、県内に津波が到達する予想時間を公表しました。最も早く影響が出る時間は地震発生から9分、最も高い津波は1.64メートルとなっています。調査は県内への津波の影響が大きいと想定される大地震の6つのケースについて行われました。
震源は
■雲仙断層群
■布田川・日奈久断層帯
■南海トラフ が対象です。
震源ごとに沿岸の14の市と町の65か所に高さ20センチの津波が到達する時間のほか、最も大きい津波の高さと到達する時間が公表されました。このうち高さ20センチの津波が最も早く到達するのは布田川・日奈久断層帯で地震が起きたときの上天草市で、発生から9分で到達する予想です。
また最も大きい津波が来るのは、南海トラフ地震が起きた場合の天草市の八代海側でした。波の高さは1.64メートル、5時間40分で到達するとしています。
県は2013年に、大地震のときに想定される津波の浸水被害規模を公表していますが、到達時間の公表は今回が初めてです。県では調査結果について対象の市と町に説明し、11日から県のホームページに公表します。
県は「実際に地震が発生した場合はシミュレーション結果より早く浸水する場合もある」として、気象庁から津波の情報が出たら一刻も早く避難するよう呼び掛けています。