不燃ごみの中のカセットボンベが原因か 天草の処理施設で不燃物の破砕処理中に爆発
天草市にあるごみ処理施設で12月、不燃ごみを砕く作業中に爆発があり、破砕機が壊れる事故がありました。消防はカセットボンベが原因の可能性もあるとみて調べています。
爆発事故があったのは、天草市楠浦町にある天草広域連合のごみ処理施設・本渡地区清掃センターです。天草広域連合によりますと12月25日、センターの処理施設で不燃ごみの破砕処理中に爆発が起きました。この爆発で破砕機の一部が壊れるなどしました。
不燃ごみの中からは、穴が開いていないカセットボンベやライターが複数見つかったということです。消防は、破砕作業で出た火花がカセットボンベのガスや空気中に舞ったゴミに引火し、爆発した可能性もあるとみて、原因を調査しています。
センターでは、通常通りごみの受け入れを続けている一方、破砕業務については民間の事業者に委託するということです。センターでは2023年9月にも同様の爆発があり、粗大ごみや不燃ごみの直接持ち込みを中止し、去年6月に再開していました。
【スタジオ】
原因は調査中ですが、処理をしていたごみの中には、穴が開いていないカセットガスがありました。NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)の実験映像では、中身が残ったカセットガスがごみ収集車の中で押しつぶされ、漏れた可燃性のガスが充満。引火して炎が上がりました。ガスが残った状態でごみに出すと、かなりの危険性があることが伝わる映像です。
カセットガスやスプレー缶などの回収ルールは自治体によって異なります。今回、事故があったごみ処理施設がある天草市や苓北町などでは、カセットガスやスプレー缶は資源物の扱いで、中身を使い切って穴を開けた状態で回収しています。