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「お疲れさま」南阿蘇鉄道の開業から運行してきた車両が引退 鉄道ファンが別れ惜しむ

2024年2月13日 18:34
「お疲れさま」南阿蘇鉄道の開業から運行してきた車両が引退 鉄道ファンが別れ惜しむ

南阿蘇鉄道の開業から運行を続けてきた車両が12日、ラストランを迎え、多くの鉄道ファンが別れを惜しみました。

12日の高森駅。多くの鉄道ファンが撮影しているのは、南阿蘇鉄道が開業した1986年から運行を続ける「MT-2003A」と、1993年に導入された「MT-3001」の2つの車両です。車体の老朽化や新型車両の導入などを理由に引退を迎えました。

■訪れたファン
「開業から今までの長い間、大変な時を乗り越えて本当にお疲れさまと言いたい」

MT-2003Aは、かつて「はなしのぶ」の愛称で親しまれ、長年、多くの観光客を乗せてきました。去年7月、熊本地震から7年3か月ぶりに全線再開を果たした南阿蘇鉄道。始発の一番列車には、今回引退を迎えた2つの車両が選ばれました。

引退に合わせて企画された特別ツアー。通常よりもスピードを落として走行します。沿線では、鉄道ファンが写真を撮ったり、地元の人が手を振ったりしたりして、思い思いに別れを惜しみました。

立野駅で折り返した2つの車両は終点の高森駅に到着。ラストランを終えました。

■南阿蘇鉄道 宍戸優介運転士
「社員も車両も、ともに苦楽をともにしてきた。本当に陰ながら支えてくれた車両で、本当にお疲れさまでしたと言いたい」

南阿蘇鉄道は、早ければ2月中には新型車両4両体制での運行を目指しているということです。