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【重大インシデント】南阿蘇鉄道 ブレーキきかず停止位置の約400メートル先へ

2024年4月16日 20:08
【重大インシデント】南阿蘇鉄道 ブレーキきかず停止位置の約400メートル先へ
南阿蘇鉄道

15日、南阿蘇鉄道の車両が南阿蘇村の立野駅に進入した際、ブレーキがきかずに約400メートル進んで止まっていたことがわかりました。国の運輸安全委員会は16日午後、「重大インシデント」として調査を始めました。

国土交通省によりますと、15日午前9時44分頃、肥後大津駅発の南阿蘇鉄道の車両が立野駅に進入した際、運転士がブレーキ操作をしたものの減速せず、本来の停止位置から約380メートル先まで進んだということです。車両は自然に減速して停車しました。乗客約20人と運転士1人にけがはありませんでした。

南阿蘇鉄道によりますと、車両はおととし12月に製造され、去年4月に導入されたということです。

■北迫新太郎カメラマン
「運輸安全委員会の調査が始まります」

国の運輸安全委員会は事故が発生する恐れがある「重大インシデント」として16日午後、事故調査官2人を派遣し当時の状況などについて職員から聞き取りなどの調査を始めました。
南阿蘇鉄道の中川竜一鉄道部長は「ご迷惑をおかけした乗客の方に大変申し訳ない再発防止に全力で取り組む」とコメントしています。

国の運輸安全委員会によりますと、ことしに入ってからの重大インシデントは以下の通りです。

▽1月…熊本市電(乗車ドアを開けたまま約90メートル走行)
▽2月…熊本市電(走行中に乗車ドアが2回開く)
▽4月…南阿蘇鉄道(停止位置を約400メートル超える)

すでに重大インシデントが3度も発生しています。
実は全国で見ても3件。つまりすべてが県内で発生していることになります。

重大インシデントというのは、事故のおそれがあり、当然ながら命に係わる事態です。安全対策はもちろんのこと、私たちも日ごろから非常用ボタンの位置などを確認しましょう。