「再チャレンジの場を」高校サッカー部を辞めた選手の受け皿に クラブチーム設立した監督の思い
高校生のサッカークラブチーム「FCアルーラ」。
■山口武士監督
「思い切ってチャレンジをするというのが、チームのテーマでもあるので」
去年、このチームを立ち上げた熊本市出身の山口武士さんです。山口さんは高校卒業後、J1の強豪、鹿島アントラーズに入団。2009年にロアッソ熊本で現役生活を終えました。その後、指導者になるとある思いを抱くようになったといいます。
■山口武士監督
「小学校、中学校のコーチをしていたんですけど、教え子が高校で部活を辞めてしまったという声を聞いていて」
熊本県には58の高校に男子サッカー部があります。一方、高校年代のクラブチームは、これまでロアッソ熊本のユースチームのみ。部活を辞めてしまった選手のプレー環境が限られているという状況がありました。
■山口武士監督
「サッカーを簡単にあきらめてほしくないっていうところで、再チャレンジの場と選択肢をつくりたいと思って立ち上げました」
実際に高校の部活を辞めるやめるなどした後、アルーラでサッカーを続けている選手は。
■石坂浩輝選手 高校2年
「部活を続けていたとしても、かなりきつくてしんどかったでしょうし、もしかしたら部活を辞めてサッカーもしていなかったかもしれないなと思います」
■水村蒼生主将 高校2年
「自分はもともと部活に入ろうと思っていたんですけど、その部活があまり自分に合わなかったので」
Qプレー環境があるのはうれしいですか?
「とてもうれしいです。感謝しています」
設立2年目のアルーラは、熊本県3部リーグで戦っています。サッカーで苦しさや挫折を経験したことのある選手も、全力でプレーできる舞台で輝きを放っていました。
■山口武士監督
「チャレンジを後押しするというか、サポートをしていけたらいいなと思っています」
高校生サッカークラブチームFCアルーラ。熊本のスポーツで「再チャレンジ」の場という新たな扉を開きました。