堀田善衞のふるさと伏木で 研究論文を集めた書籍出版を記念した講演会 地震被害の応援も
高岡市出身の芥川賞作家、堀田善衞を見つめ直す講演会が30日、生誕地の伏木で開かれました。
伏木コミュニティセンターで開かれた講演会には。県の内外から堀田善衞の研究者らが集まりました。
研究論文を集めた書籍の出版を記念したもので、地震で被災した伏木を応援しようと生誕の地で開かれました。
研究論集の執筆者のひとり射水市の野村剛さんは、作品には「伏木」という地名がほとんど出てこない一方で伏木に対しては熱い思いを抱いていたと紹介しました。
また、明治大学の竹内栄美子専任教授は「乱世をどう生きるか」をテーマにした作品が多いことに触れ、「ものがよく見える人」としての堀田の姿を考察しました。
会場では参加者がメモを取りながら、作品の中に生きる堀田の主張を学んでいました。