「入金のみ」は「これまで7回」政治資金パーティーめぐり田畑裕明議員会見
自らの政治資金パーティーをめぐり衆議院富山1区選出で自民党の田畑裕明議員が5日に会見を開き、問題視されたパーティーへの「入金のみ」については、これまで7回行ったとしたうえで、違法性はないと改めて主張しました。
田畑議員「私の大変未熟な判断、そのことに対しまして、多くの皆様よりお叱りやご意見をいただいてきたところでございます。今回の未熟な判断に対しまして、心よりおわびを申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」
田畑議員が6月に開催を予定していた政治資金パーティーの案内状に記載された「入金のみ」の項目が、政治資金規正法が禁じる「政治家個人への寄付」にあたる恐れがあると問題視されました。
国会では野党が追及したのに対し、岸田首相は「まずは議員本人が適切に説明責任を果たすことが重要」と述べました。
田畑議員は6月26日の取材に対し「違法性はない」などと反論、その後の取材では一転して謝罪したものの、これまで詳細な説明はしていませんでした。
これまで、KNBなど県内の放送局が直接説明するよう求めましたが、田畑議員は応じず、自民党富山市連の幹部から3日に要請を受けて5日に会見を開きました。
会見で、寄付を求める意図があったかについて問われると。
田畑議員「寄付金を求める意図は全くございませんでした。しかし今回、政治とお金につきまして様々な議論がある中で、不信を招く表現であったことを認識した次第でございます。深く反省しております。当然今後このようなまぎらわしい表現は行いません」
「入金のみ」の項目設定については、2022年以降7回のパーティーで行ったと説明しました。その理由については。
田畑議員「当日ご都合により会場に来られない方の中にも、国政報告の内容をお知りになりたいという支援者もいらっしゃったのでございます。そのような方に対して後日資料をお届けしたいと考え、入金のみとの記載をしたものでございます。事務所内で検討し、私の判断で記載を用意いたしました。全て責任は私にございます」
案内状の「入金のみ」の表記について、違法性の指摘を受けていることについては。
田畑議員「先ほどから申している通りでございます。国政報告の資料を、しっかりとしたセミナーの資料というものを、対価的なものとしてお渡しをしてきたということでございます」
質問「どうしてこの状況でパーティーを開催しようと?」
田畑議員「先ほどからもお答えをしてございますが、本当に謙虚な、しかも 熟慮した判断というのがかけていたということに尽きるというふうにお答えさせていただいております」
質問「それは田畑さんの評価です。開催するしないの判断の理由は?」
田畑議員「ですから、そうした判断についても 思慮深く判断していなかったということで、深く反省をしているということを申し上げさせていただいております」質問「先ほどから質問に対して正面から向き合っていない。何をもって説明責任?」
田畑議員「自分の言葉でしっかり問いに対してお答えをすることだというふうに思ってございます」
政治とカネの問題が取りざたされる中、パーティーを開催しようとした理由については、「未熟さ」や「思慮深さが足りなかった」と同じ答えを繰り返しました。