記録的大雨の水害教訓に 白岩川ダムで水位を下げる運用開始 富山・立山町
2023年6月の大雨で緊急放流を行った立山町の白岩川ダムで20日、水害が起きやすい出水期を前にあらかじめ水位を下げる操作が始まりました。
県が管理する立山町の白岩川ダムでは、20日午前10時から洪水調節用のゲートが開けられました。
2023年6月の記録的な大雨で白岩川ダムは緊急放流を行い、下流域では浸水被害が広がりました。
ダムの水位は雨量が基準を超えた場合事前に下げることになっていますが、2023年の大雨では短時間に降ったため事前に下げることができませんでした。
このため白岩川ダムはこれからの出水期に合わせ水位を1メートル下げて洪水調節容量を10万立方メートル確保します。ダムは、午後3時半ごろに水位の低下を完了しました。
県白岩川ダム管理事務所 宮川義充所長
「ある程度流入量があったとして、時間が確保できるということで避難の時間を稼げることもありますし、下流に対する放流する量も減らせるというふうに考えております」
県は、2023年緊急放流を行った砺波市の和田川ダムでも水位を下げる運用を行います。