富山県警 警察装備品の管理体制は
スタジオには警察担当キャップの吉田記者です。現職の富山県警本部の警部補が、警察の装備品を盗んだ疑いで逮捕されるという今回の事件には衝撃を受けました。
逮捕された宮崎容疑者は富山県警本部の庁舎にある倉庫から、拳銃入れと手錠を盗んだ疑いが持たれています。当時は交通指導課に勤務していて、他の県の県警から「フリマアプリに警察装備品の可能性があるものが出品されている」と連絡があり、発覚しました。
装備品の管理体制はどうなっていたんでしょうか?
倉庫は警察装備品を一時的に置いておくためのもので、拳銃は別の場所に保管されています。通常は鍵がかけられていて、宮崎容疑者は午後5時15分から翌日の午前8時半までの当直勤務の時間帯に「非常用の鍵」を使って侵入したということです。
その非常用の鍵は、だれが管理しているんでしょうか?
非常用の鍵は執務時間中は会計課が管理し、当直勤務の時間は、当直責任者が管理することになっています。
しかし宮崎容疑者はこの「責任者」ではなかったということで、警察はなぜ持ち出すことができたのかについても捜査しています。
今回、事件が発覚して、県警は対策についてはどうするんでしょうか。
県警は、廃棄する予定の装備品の管理に不備があったとしていて、再発防止のために、すでに倉庫を非常用の鍵では開かない仕様にしたほか、防犯カメラを増やして死角が生まれないように対応したとしています。
県警への信頼を揺るがす大きな事件だと思います。二度と起こることがないよう県警には管理体制を強化してほしいと思います。吉田記者でした。