富山‐台北臨時便運航再開 定期便化の鍵は
富山空港と台湾の台北を結ぶ臨時便が31日、運航を開始しました。
能登半島地震の影響が心配されましたが、富山空港には多くの観光客が降り立ちました。
31日午前10時過ぎ。台湾の台北からチャイナエアラインが運航する158人乗りの臨時便が富山空港に到着しました。
武道キャスター
「大きなスーツケースを押した人、家族連れの姿もあります。冬の富山にやってきた一番の目的はなんでしょう」
台湾からの観光客
「白馬村にスキーに行きます。ここには一日だけ滞在します」
台湾からの観光客
「まず富山駅に行って3日間フリー切符を買って、バスで自由に動きます。五箇山とか白川郷とか両方に行きたい」
能登半島地震からおよそ1か月、旅行することに不安はなかったでしょうか。
台湾からの観光客
「日本はとても美しい。地震は関係ないよ」
台湾からの観光客
「この地区は大丈夫ですから キャンセルしないです。頑張れ!一緒に」
富山空港と台北を結ぶ定期便は、 新型コロナウイルスの影響で運休が続いています。
2023年、春と秋に運航したチャーター便は、台湾からの観光客が対象でしたが、今回は富山からも搭乗できるようになりました。
31日県内から搭乗したのは90人で、中には今後の観光需要に備えるため渡航するという人の姿も。
いるかホステル(富山市)加藤泰紀さん
「北陸応援割も始まりますし、これからインバウンドも再開するので、もうちょっと良いサービスができるように勉強してきたい」
台湾へのツアーを組んだ県内の旅行代理店でも、まずまずの出足にほっと胸を撫でおろしています。
ニュージャパントラベル 松田隆社長
「旅行に行こうという熱が少なく なっていたんじゃないかと心配もしていたんですが、ここにきて団体旅行も含めてやります、と いう話を聞いたりしているので」
その一方で、今後定期便が再開するかどうかは安定した搭乗率が鍵になると話します。
松田社長
「(定期便の搭乗率が)今まで30%を割っていますのでやはり35%を目標に頑張らないといけないのかなと思っています」
臨時便は、3月30日にかけて毎週水曜日と土曜日に、あわせて18往復運航します。
県内へのインバウンド需要は、立山黒部アルペンルートが始まる4月から高まることから、この臨時便はいかにリピーターを獲得するか、試金石になる、といえます。