特殊詐欺多発で初の「非常事態宣言」 富山県警
富山県内で特殊詐欺による被害が急増しています。
県警は28日、初めてとなる詐欺多発非常事態宣言を出し、被害防止活動を行うとともに県民に注意を呼びかけています。
石井敬千県警本部長
「県民の皆様と協力して、大切な財産が卑劣な犯人グループにわたることを徹底して阻止していきたいと考えておりますので、皆様のご協力をよろしくお願いいたします」
この宣言を発令するのは富山県警では初めてです。
県内の今年上半期の特殊詐欺やSNS型投資・ロマンス詐欺による被害は240件で、2023年の同じ時期と比べておよそ1.7倍に増えています。また、被害額はおよそ8億円にのぼり、こちらは去年の同じ時期のおよそ2倍に増えています。
2023年は7月以降に被害が増えたということで、県警は28日に詐欺多発非常事態宣言を出しました。
下半期の被害を2023年の下半期より半減させる目標を掲げていて、高齢者のみの世帯に巡回し具体的な手口を紹介したり、コンビニなどに電子マネーの購入者への声掛けを依頼したりするなど対策を強化するとしています。