生活保護めぐる紙おむつ代請求に14か月以上回答せず 富山市
生活保護の紙おむつ代をめぐり富山市が請求を受けたにも関わらず、14か月以上回答しなかったことがわかりました。市民が申し立てた苦情を調査する富山市行政苦情オンブズマンは「担当課の職務怠慢」と指摘しています。
これは10日にオンブズマンが提出した昨年度の報告書で指摘しました。
市によりますと申立人はおととし8月、生活保護費に紙おむつ代が請求できることを市生活支援課に確認して領収書を提出しました。
しかし、支払いに関する回答が14か月以上もなかったことから、去年10月に苦情を申し立てました。
市生活支援課は去年11月に「申立人のケースは紙おむつ代を支払えないものだった」と文書での回答と謝罪をしていて、オンブズマンの調査に対しては「業務が多忙で失念していた」などと説明したということです。
オンブズマンは「担当課の職務怠慢。申立人は担当課の対応に振り回された」という見解を示し、「漫然と業務を行うことなく、スピーディーな対応を心がけてほしい」と指摘しました。
報告書を受け取った富山市の藤井市長は「市民との対話に丁寧に対応するよう職員に周知する」と述べたということです。