一部で断水続く富山県内 復旧に向け動き
能登半島地震から4日目です。県内の被災地では復旧に向けた動きが進んでいます。
永井聖志郎記者
「高岡市伏木では住宅が倒壊する恐れがないか、市の職員らが一軒一軒調べています。この家は立ち入りに十分注意する必要があることを示す黄色の紙を貼りました」
震度5強を観測した高岡市では、被災した建物が倒壊するおそれなどがないか確認する「応急危険度判定」が始まっています。市の職員らは調査を終えると判定結果を記した紙を建物に貼っていきました。判定は3段階に分かれていて、赤色は危険とされた建物には立ち入らないように、黄色は要注意で立ち入りには十分注意する、そして緑の「調査済み」とされた建物は使用可能です。高岡市ではこれまでにおよそ80棟の住宅被害が確認されています。
氷見市では地震によって断水が続き利用できない保育施設があります。 このため4日から系列の別の施設で子どもたちを受け入れています。4日は閉鎖になっている2つの園から18人が利用しているということです。
保護者
「とりあえず水が通ってくれたら嬉しいんですけど、このような状態でも預かってくれることにすごく感謝しています」
「子どもたちも不安もあると思うんですけど、同じ先生もおられるので少しは安心して過ごせるのかなと思います。本当に助かっています」
氷見市では一部で復旧したものの、依然およそ1万世帯で断水が続いています。復旧のめどは立っていません。