相次ぐ減便や経路廃止 どうする?地域交通の人材不足
深刻さを増す地域交通の人材不足について対策を話し合う富山県の会議が26日開かれました。出席者からは、労働環境の改善を求める声が上がりました。
会議にはバスやタクシー事業者のほか県内市町村の担当者や有識者などが出席しました。
県内では、深刻な運転手不足を背景に減便などの影響がでています。富山地方鉄道は10月から路線バスのダイヤを改正し、平日と休日合わせて105便を減便することを発表しました。県西部を中心に運行する加越能バスも運転手の負担を減らすため一部経路を取りやめるなどします。
富山地方鉄道の役員は、この1年の離職者が18人にのぼっていて、休みが取れないことを理由に人材が定着しない実情を訴えました。
富山地方鉄道 新庄専務
「ダイヤを維持する体制のために、基本休むことができない。ここに1番の問題がある。そこを解決しないと、どんな施策を行って採用確保につなげても、問題の解消にはならない」
このほか、出席者からは若い人や女性にも対象を広げて、職場環境を整えることの必要性や、働きたいと思えるような魅力的な仕事となるよう業界全体での抜本的な改革が必要、といった意見が出ました。