【今昔】消える春の風物詩 変化する合格発表
県立高校の合格者の発表方法は時代とともに変化してきました。
”春の風物詩”の変化を過去の映像から振り返ります。
これは今から54年前に放送した県立高校合格発表のニュース映像。
大勢の人が高校の掲示板に詰めかけ、名前を懸命に探す姿がありました。
この当時、合格者は氏名が掲示されていて、KNBでは高校別に合格者名を発表する番組を放送していました。
受験生の家族や親戚、地域の人たちまでも受験結果を知りえた時代でした。
♪「ピ、ピ、ピ」「お母さん、受かっとったよ」
1990年代に入り、まだ携帯電話のない時代。
高校近くの公衆電話には、受験生たちが列を作り、家族に合格を伝えました。
この数年後、合格発表は受験番号の掲示に変わりました。
そんな光景も今は昔。
今年からは、各校での合格者の受験番号の掲示はなくなり、受験生がウェブ上で照会をかけると自分の合否だけがわかる仕組みに変わりました。
県教育委員会は、掲示のミスがないうえ、受験生は、周囲の合否を気にせず自分の結果を知ることができるという理由からこの仕組みを本格導入したとしています。