【発表】富山地鉄 休日中心に大幅減便 来月15日からのダイヤ
富山地方鉄道は、きょう来月15日に行う鉄道線のダイヤの変更内容を発表しました。
利用者の減少や物価高騰などを背景に、厳しい運営が続くことから、休日を中心に運行本数を大幅に減らします。
富山地方鉄道は、利用状況を考慮し、平日の朝夕のラッシュ時間帯は便数を維持するとした一方で、利用の少ない早朝や昼の時間帯、休日の便数を減らします。
本線は、36本の減便で、休日については、現在の90本から30本減らして60本とします。
立山線は合わせて11本、不二越・上滝線は合わせて12本の減便で、いずれも休日の減便が平日よりも多くなっています。
最終列車の運行時間の見直しも行います。
運転士や駅員の労働環境の改善などを理由に、電鉄富山駅から各方面への最終列車をそれぞれ20分から35分程度繰り上げます。
また、観光需要が増加していることを踏まえ、立山方面への特急列車は運行本数を維持する一方、12月からの冬の期間はオフシーズンとなることから、岩峅寺駅と立山駅の間は朝夕のラッシュ時間帯のみの運行に変更します。
富山地方鉄道の担当者はこれらの変更について「迷惑をかけるところもあるかもしれないが、できるだけ利用者への影響が少ない形で見直した。これからも利用してほしい」と話しています。
新たなダイヤでの運行は来月15日からです。
富山地方鉄道はコロナ禍以降、鉄道事業で毎年数億円の赤字を計上していて、存続に向けた支援のあり方について沿線の市町村が中心となって協議を重ねています。