【学校給食】新年度の牛乳価格の入札不調 物価高騰のあおり受け
物価高騰の影響が学校給食にも及んでいます。
富山県内の学校給食で提供される牛乳の価格について、多くの地域で折り合いがつかず、入札不調が続く異例の事態となっていることがわかりました。
県内の学校給食の米やパンなどの基本食材は、県学校給食会がまとめて購入しています。
県学校給食会によりますと、新年度、給食用の牛乳およそ1600万本を確保する予定ですが、これまでの2度の入札で、県内32の配達エリアのうち成立したのはわずか2か所で、残る30か所では入札不調に終わっているということです。
きょう3度目の入札が行われ、結果は来週にも判明する見込みです。
これまで入札不調が続いた理由は、価格が折り合わないためです。
近年、学校給食の牛乳の落札価格は上昇が続いていて、今年度は1本あたりおよそ5円値上がりし、過去最高の64円となりました。
新年度分の入札では、提示額はさらに上がっていたものの、成立していませんでした。
県学校給食会の担当者は「これまでにない厳しい状況」と話しています。
一方、牛乳を製造する県内の業者は取材に対し「原乳の価格だけでなく輸送費や人件費、紙パックなどのコストも上がっており、これまでの提示額では厳しい状況だった」と話しました。