【専門家】夏にかけてクマの行動範囲が広がる 注意が必要
クマの出没は2024年、春先から県内各地で確認されています。
専門家は、これから夏にかけてクマの行動範囲が広がるとして注意が必要と指摘します。
5月27日、砺波市の住宅の敷地内にクマが出没しました。
岡川春樹記者
「クマの姿が見えました。屋敷林の北側からクマ1頭が飛び出しました」
クマは3歳くらいとみられ体長がおよそ90センチから1メートル。敷地内に入り込んだままこう着状態が続き地域では不安が広がりました。
クマの生態を研究している立山カルデラ砂防博物館の白石俊明学芸員は、初夏から夏にかけては親離れしたクマが新たな生活場所を求めて活発に移動したり、繁殖の時期を迎えたオスグマがメスグマを探し回ったりして行動範囲が広がっていると指摘します。
またメスグマは子グマを守るために神経質になっているといいます。
白石学芸員は市街地や民家の周辺などクマが本来の生息地ではない場所にも移動するようになり県内のどこで遭遇してもおかしくない状況だとして、当事者意識を持って備えることが重要だと話しています。