二次避難先の富山市のホテル13日に受け入れ期限 多くの被災者は石川のホテルへ移る
石川県珠洲市で被災した人たちの二次避難先となっている富山市のホテルが13日に受け入れ期限を迎えます。しかし被災者の多くは、まだ地元に戻れず、週末に石川県の別のホテルへと移ります。
青空が広がった12日、立山町の常願寺川沿いで花見をしていたのは、石川県珠洲市から富山市のホテルに二次避難しているおよそ40人。富山での“今年最後”のサクラを楽しんでいました。
ホテルテトラリゾート立山国際 松原和徳支配人
「本当のことを言ったら皆さんの仮設住宅ができるまで、7月末くらいまで(皆さんの姿を)見たかったのですが、いろいろな行政の都合とかがあって…」
ホテルでは1月から珠洲市の避難者を受け入れてきましたが、富山市などが、避難所運営にあたる職員の負担などを考慮し、受け入れ期限を13日までと決めました。
避難していた人たちは、いまだに仮設住宅への入居も決まらないまま、この週末に石川県内の別のホテルへと移ることになります。
避難の男性
「地元の仮設住宅の建設もまだまだ先になると思うので、その連絡が来るまで長丁場ですけど、二次避難先でお世話になろうかと」
避難の女性
「早く水道とか道とか良くなって、安心して暮らせるようになればいいなと思います」
地震から3か月以上が経過していますが、復興への道のりは長く、多くの避難者が落ち着かない日々を過ごしています。