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震災復興願い 高岡市伏木曳山祭開催へ「地域の心を一つに」

2024年2月19日 19:12
震災復興願い 高岡市伏木曳山祭開催へ「地域の心を一つに」
「けんか山」で知られる高岡市の伏木曳山祭について、祭りの委員会が18日、今年も開催することを決めました。祭りが行われる伏木地区は、能登半島地震で大きな被害を受けていて、関係者からは、開催決定を喜ぶ声とともに不安の声も聞かれました。梅本記者のリポートです。

伏木曳山祭実行委員会 針山健史会長
「まだまだ、震災の傷跡、残っています。町内の皆さんと、しっかりと、話し合っていきたい」

伏木曳山委員会によりますと、祭りの開催は、18日の会合で全会一致で決まりました。

毎年5月に行われる伏木曳山祭では、7つの町の山車が地区を巡行します。いずれの山車も、地震による目立った損傷はなかったものの、祭りの目玉で、山車をぶつけ合う「かっちゃ」の実施などについては今後協議するということです。開催を決めた理由に、地震で大きな被害を受けた伏木地区の復興祈願や伝統の継承を挙げました。

伏木曳山車 脇田歩総々代
まず復興祈願が第一、そしてこの先人から受け継いできたこの伏木の曳山の伝統と、技術の継承をですね、毎年絶やさずに、引き継いでいきたいという思いがありました」

伏木地区は地震による液状化現象で大きな被害を受けました。生活再建に向け先行きが見通せない世帯もある中、住民からは祭りの開催決定に様々な声が聞かれました。

住民
「やることが決まったら我々は本当にうれしいし、心から応援したいなと。やっぱ元気出ると思いますよ」

住民
「(地震の影響は)続いとる続いとる、だって地面、これ、ひび割れていっとる、前よりも。ましてやこの町内で、若い人がいない。山車ひく人数が他町から来とる。向かいや周辺の人は、みんな引っ越していった。ならそんなこと(祭り)をしてもいいがかなあと」

伏木曳山祭実行委員会 針山健史会長
「正直言って、今だからやろうよという人と、今やらなくちゃいけないのかという人もいますけど、なんとか5月までには、地域の皆さんの心を一つにして、みんなが喜んでもらえる、そういうお祭りを目指していきたい」

実行委員会は今後、重さ8トンを超える曳山が通る道路の確認や、祭りの運営資金を募る「サポーター制度」の対象を市の外にも広げて協力を呼びかけるとしています。
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