被災体験記録し次世代へ 富山市科学博物館
富山市科学博物館では、能登半島地震での被害や体験を集める取り組みを行っています。
大きな被害だけでなく、小さな被害も取りこぼすことなく次の世代へ伝えたいとしています。
富山市科学博物館 増渕佳子学芸員
「当時はこの辺にあったガラス瓶に入った液浸標本というものが落ちて、倒れて散乱している状態でした」
富山市科学博物館の学芸員増渕佳子さんです。
元日の能登半島地震により、館内では標本などを保管する収蔵庫を中心に被害が出ました。
被害を受け、博物館は今回の経験をつぶさに記録し次の世代へ残そうと2月中旬に企画を立ち上げました。
この取り組みは、博物館を訪れた人に住んでいる場所をはじめ、体験した被害の内容についてできるだけ具体的に書き出してもらうもので、12日までに県内外から100枚ほどの記録が集まりました。
記入用紙には、液状化が起きたことや家具が倒れたことなどそれぞれの被災体験が書かれていて、訪れた人たちが自分の体験と重ねながら読んでいました。
来館者の女性
「富山は地震が少ない(イメージ)とかもあるので、見てたら本棚が倒れたとか書いてあったから棚を固定するとか対策がまだできてなかったのかなと思いました」
増渕さんは、大きな被害だけでなく、あまり取り上げられない小さな被害や被害が無かったという情報もすくい上げ、より細やかな地震の体験を残していくことが大切だと考えています。
増渕学芸員
「大きい被害がよそではあったけどうちの周りはそこまでではなかったっていう気持ちが『やっぱり自分のところは大丈夫なんだ』っていう気持ちに変わってしまうとすごく困るなと思っていて、小さな被害でも自分の家でいろんなことが起きたんだということを、きちんと記録として伝えたい」
博物館は今後500枚程度を目標に情報を集め、地域ごとの被害の特性などを明らかにしていきたいとしています。
大きな被害だけでなく、小さな被害も取りこぼすことなく次の世代へ伝えたいとしています。
富山市科学博物館 増渕佳子学芸員
「当時はこの辺にあったガラス瓶に入った液浸標本というものが落ちて、倒れて散乱している状態でした」
富山市科学博物館の学芸員増渕佳子さんです。
元日の能登半島地震により、館内では標本などを保管する収蔵庫を中心に被害が出ました。
被害を受け、博物館は今回の経験をつぶさに記録し次の世代へ残そうと2月中旬に企画を立ち上げました。
この取り組みは、博物館を訪れた人に住んでいる場所をはじめ、体験した被害の内容についてできるだけ具体的に書き出してもらうもので、12日までに県内外から100枚ほどの記録が集まりました。
記入用紙には、液状化が起きたことや家具が倒れたことなどそれぞれの被災体験が書かれていて、訪れた人たちが自分の体験と重ねながら読んでいました。
来館者の女性
「富山は地震が少ない(イメージ)とかもあるので、見てたら本棚が倒れたとか書いてあったから棚を固定するとか対策がまだできてなかったのかなと思いました」
増渕さんは、大きな被害だけでなく、あまり取り上げられない小さな被害や被害が無かったという情報もすくい上げ、より細やかな地震の体験を残していくことが大切だと考えています。
増渕学芸員
「大きい被害がよそではあったけどうちの周りはそこまでではなかったっていう気持ちが『やっぱり自分のところは大丈夫なんだ』っていう気持ちに変わってしまうとすごく困るなと思っていて、小さな被害でも自分の家でいろんなことが起きたんだということを、きちんと記録として伝えたい」
博物館は今後500枚程度を目標に情報を集め、地域ごとの被害の特性などを明らかにしていきたいとしています。