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ファーストクラスの機内食 富山の料理人が監修

2024年7月19日 21:23
ファーストクラスの機内食 富山の料理人が監修

空の旅で一度は乗ってみたいのが飛行機のファーストクラスです。豪華な機内食に憧れますが、7月に日本航空の国内線ファーストクラスで提供されている機内食を、富山市の日本料理店が監修しました。富山ならではのこだわりのメニューを監修した料理人の思いを清水記者が取材しました。

富山市東岩瀬町にある日本料理店「御料理 ふじ居」は「ミシュランガイド北陸2021特別版」で二つ星を獲得した、地元の食材を使った料理が魅力の店です。

店主の藤井寛徳さんは、日本航空の国内線ファーストクラスで7月に提供されている夕食を監修しました。

そのメニューにも入っている、富山湾の宝石・シロエビをふんだんに使った「白海老しんじょう」。人気の一品です。

試食した清水記者「口に入れた瞬間にシロエビの香りがふわっと広がって、富山ならではというおいしさがあります。そして本当にやわらかいので、とろけるような、そんな食感です」

「白海老しんじょう」は機内食ではお吸い物ではなく温かいメニューとして提供されています。

藤井寛徳店主「白海老しんじょうの作り方は全く一緒ですので、しんじょうのおいしさとかシロエビの香り、うま味っていうのはふんだんに味わっていただけると思います」

機内食のうち藤井さんが監修したのは主菜と小鉢で、こちらのメニューでは「白海老しんじょう」のほか「牛肉と茄子のしぐれ煮」などを味わうことができます。季節感や料理のバランスにこだわりました。

日本航空の国内線ファーストクラスの夕食は全国の料理人が月替わりで監修しています。能登半島地震の被災地を応援しようと、7月からの3か月間は北陸の料理人が担当しています。

日本航空 商品・サービス開発部 松崎里香さん「能登の震災を受けまして、私たちが業務を通じて応援できることはないかと考えました。機内食を通じて北陸地域の食の魅力を発信することにより、1人でも多くの方に北陸へ旅行してみたいと思っていただければと考えまして」

藤井さんのメニューは好評だといいます。

松崎里香さん「夏の食材をおいしくいただけたですとか、『御料理ふじ居』の料理が機内でいただけてうれしいですとか、富山を感じるメニューで実際に富山に行ってみたいという声もあり、私もうれしく感じています」

藤井さんが監修した機内食が味わえるのは、羽田空港と福岡や札幌などを結ぶファーストクラスがある路線です。

現在のメニューは「すずきオイル焼き ちり酢」や「鶏つくね」など。藤井さんは「富山に行きたいと思うきっかけになれば」と考えて監修したと話します。

藤井さん 「(富山や北陸に)まず足を運んでいただけたらほんとにうれしいですし、運んでいただいたからには、存分に満足して帰っていただいて、また来たいなって思っていただける、そういうひとつひとつのことがたくさん重なり合って、また大きな力となって、北陸がまたもう一つ盛り上がっていくぞっていう動きにつながれば本当にありがたいことだと思います」

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