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断水解消…地元住民を招待「疲れを取って」 地震被災の温泉旅館 氷見市

2024年1月15日 19:54
断水解消…地元住民を招待「疲れを取って」 地震被災の温泉旅館 氷見市

今回の地震では観光産業も大きな被害を受けました。営業再開に向け歩みだした氷見市の温泉旅館を取材しました。

♪着信音
「ありがとうございます、ひみのはなです。また次回お待ちしておりますので、そうですねまた機会ございましたら、お待ちしております、はいありがとうございます、失礼いたします、はい、ありがとうございます…。キャンセルでした」

石川県境近くの温泉旅館「ひみのはな」です。旅館は、地震での被害は配管や天井の一部が破損するに留まりましたが、断水したため、シャワーやトイレなどが使えず、営業休止を余儀なくされました。

これまでにキャンセルになった宿泊などの予約はおよそ2000人分で、損失は少なくとも2200万円に上ります。ようやく断水が解消したのは地震発生から12日目。この日、旅館は被災した地元住民を温泉に無料で招待しました。

ひみのはな 柿谷宗明支配人
「避難所での生活ですね、疲れがたまってきていると思うので、温泉に浸かっていただいて、疲れを取っていただければと思います」

ひみのはな 柿谷宗明支配人
「いらっしゃいませー、お風呂、ちょうど適温になっていますので、シャワーも出ますし、露天風呂入れますので、ごゆっくりどうぞ」

「うれして涙出る本当に、ありがとうございます」

旅館がある氷見市姿地区は、住宅や複数の納屋が全壊するなど地震の大きな被害を受け、今も避難所での生活を続けている人がいます。

断水していた間、住民たちは、遠くの入浴施設まで通うしかありませんでした。この日は、住民およそ10人あまりが温泉に浸かり身も心も温まりました。

「いや、気持ちいいですね」

「ありがたいことです本当に、やっぱ疲れるもんでね、みんなで、風呂入れてありがたいっすわ」

「元気になります、おかげさんです。また地元やさかいに、来るわいね、来ないとおられんハハハ」

宿泊のキャンセルが相次ぐ中、地震をきっかけに観光客の足が遠のいてしまうのではという不安は残りますが、旅館は以前の賑わいを取り戻すため取り組んでいきたいと話します。

ひみのはな 柿谷宗明支配人
「徐々に、お客さんが戻ってくればなと期待はしております。まずは例えばお風呂とか、入浴とか、日帰りとか、そのあたりからまずご利用いただいて、少しずつ安心していただいて、将来的には宿泊とかにも、皆様に来ていただければなと思います」

「結構でございました、(社長さん)ありがとねー」

ひみのはな 柿谷宗明支配人
「本当にもう12日ぶりですか、本当にもう、うれしいです、こちらも、温泉に浸かっていただいて本当に、それが本当に何よりですね」

この温泉旅館は、13日から日帰り入浴を再開し、15日から宿泊営業も再開したということです。

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