コロナ禍を乗り越えて 富山大学卒業式 2199人が巣立ち
富山大学の卒業式が22日、富山市で行われました。学生時代の多くをコロナ禍で過ごした、およそ2200人の卒業生たちが新たな一歩を踏み出しました。
サクラのつぼみが膨らみ始めるなか、富山市総合体育館前には華やかな袴姿で記念撮影する学生たちの姿が。門出の日を迎えたのは、富山大学の9つの学部の卒業生や大学院の修了生などあわせて2199人です。
富山大学 齋藤滋学長
「コロナ禍において、皆さんは多くの困難な状況に直面しながらも真摯に学業に取り組んでこられ、本日、学位記を取得されました。その努力に対して心から賞賛したいと思います」
4年前の春。新型コロナの感染拡大により、行動制限が社会全体で始まった頃でした。卒業生たちは、授業がオンラインになったり、サークル活動が制限されたりするなど、多くの制約を受けた学生生活を振り返りながら、卒業の日を迎えた喜びを噛みしめていました。
理工学研究科(大学院)の卒業生
「今、みんなで胴上げしてるんですけど、それはコロナ禍から禁止になってたことなので、今こうしてみんなで胴上げとかして祝えることがすごくうれしいですね」
看護師になる卒業生
「1年生のときはオンライン授業だったので、全然友達ができなくて、ちょっと困りましたね。人とのつながりの大切さに気づけたので、働いてからも周りの人のこと大切にして、頑張っていきたいと思います」
小学校の先生になる卒業生
「(コロナ以外にも)いろいろな問題がある時代だと思うので、自分に困難なことがあったときも乗り越えられたってことを子どもたちにも伝えられたらいいなって思います」
卒業生たちはそれぞれの思いを胸に、新たな一歩を踏み出しました。