×

【山口天気 夕刊10/29】あす30日(水)~31日(木)は晴天も 11月初めで季節外れの大雨に 台風21号で秋雨前線活発化

2024年10月29日 18:44
【山口天気 夕刊10/29】あす30日(水)~31日(木)は晴天も 11月初めで季節外れの大雨に 台風21号で秋雨前線活発化

●きょう29日(火)より前線が南に離れ 30日(水)~31日(木)は北から高気圧が県内に張り出す
●台風21号が台湾通過後 形を崩しながら西日本に迫る
●11月初めは台風由来の湿った空気で秋雨前線の活動活発化 県内は季節外れの大雨のおそれ
==========

きょう29日(火)の県内は、九州の南からやや北上してきた秋雨前線の影響でどんより重たい雲が広がり、県中部、東部を中心に細かい雨雲が度々流れ込みました。気温上昇も鈍く、最高気温で全般に20度前後にとどまる空気の冷たい一日にもなりました。

しかし、あす30日(水)~31日(木)は、また前線は南に離れていく見込みで、北からは次第に高気圧も県内付近に張り出してきそうです。このため、安定した晴天で10月の締めくくりとなりそうです。
ただし、日本の南に横たわる前線を挟んで台風21号の姿が天気図の地図上に現れてきます。

台風21号は今後、木曜日頃に台湾付近を通過し、その後、進路を東寄りに変えて次第に西日本に迫る予想です。台湾にある高い山によって台風は形が崩され、西日本に迫る頃には温帯低気圧に変わる見通しですが…

日本のすぐ南にとどまっていた秋雨前線が、台風由来の湿った空気を取り込み活動を強めながら北上することで、金曜日、土曜日と季節外れの大雨のエリアが西日本に広がっていきそうです。県内は場合によって、警報級の大雨にもなってくる可能性があります。

11月に入る頃ではありますが、秋雨前線、そこに台風も絡んで、9月の頃の秋雨シーズンのような天気の崩れ方のイメージであることを踏まえ、季節外れの大雨には油断せずしっかり防災の心構えを高めておいて頂きたいと思います。

あす30日(水)は夜明け前までに次第に雲は薄れていき、朝から夜にかけては安定した晴天が続く洗濯日和の一日になるでしょう。朝は気温が15度を下回る所もあるなど少々空気ヒンヤリの一方で、日中の気温は全般に20度台前半で一部で25度に届く夏日の可能性も。やや大きくなる寒暖差に合わせて、服装で調節していきましょう。

あさって31日(木)もおおむね晴れの一日ですが、11月が始まる金曜日から3連休最初の土曜日にかけては、台風からの湿った空気や活動が活発になる前線の影響で、度々激しい雨になりやすく季節外れの大雨となるおそれがあります。また、土曜日頃はやや強い突風も伴う可能性があります。
3連休後半は天気は回復も、来週にかけては北から冷たい空気が流れ込んで一気に秋が深まっていきそうです。

(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)

最終更新日:2024年10月29日 18:44