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【天気のミカタ】今年の紅葉は特に「キ・レ・イ・ニ」!? 山口県の紅葉シーズンの見通しは…

2023年10月20日 12:08
【天気のミカタ】今年の紅葉は特に「キ・レ・イ・ニ」!? 山口県の紅葉シーズンの見通しは…
今年は「キ・レ・イ・ニ」色づく紅葉に期待!

20日(金)の雨を境に、一気に秋の深まりを感じる空気の冷たさとなってきました。一方で、この空気の冷たさにより、期待が高まってくるのが、秋の行楽のメインイベントでもある「紅葉」です。

山口県では、今年の紅葉は、例年になく「キ・レ・イ・ニ」色づく様子が楽しめそうです。紅葉が色鮮やかになるには、頭文字が「キ・レ・イ・ニ」の気象条件が特に大切、とされています。「キ」は、日中の気温が高いこと、「レ」は、朝晩の放射冷却、つまり、朝は冷えて昼は暖かい、という寒暖差です。今月に入ってこの寒暖差の大きい日は度々やって来ていて、この条件は申し分なさそうな状況。「イ」は、葉っぱの傷みが少ない、台風などのダメージを受けず、適度な湿度での瑞々しさを保つ、というところで、少々乾燥した日は続いたものの、台風のダメージがなかったことでこれも、ほぼ完璧に近い状況。「ニ」は日光が多い、というところで、こちらも今月、晴れる日が多く、条件を十分満たしている、といえます。

今年は特に見応え十分の紅葉に期待が高まりますので、今後の見頃時期の見通しを確認して、紅葉狩りの計画を、しっかり立てておきましょう。

日本列島では今、東北や中部山岳、関東北部などで紅葉が見頃のスポットが広がり、中国地方も標高が高い場所で色づきが進み始めている所があります。山口県でも11月に入ると山間部から色づきが順調に進み、寂地峡では来月上旬から見頃に。そのほかの山あいの名所も来月中頃にかけて見頃を迎えそうです。11月に入ると、山の紅葉は早めに楽しみたいところです。

来月後半は市街地近くの名所も徐々に見頃を迎えていく見込み。岩国の紅葉谷公園や防府市の毛利氏庭園では来月中旬頃から、下関市の功山寺では来月下旬頃が見頃の見通しです。急に冷え込みが強まる日があると紅葉の見頃が少々駆け足で過ぎてしまう可能性もあるので、色づきが美しくなったタイミングを逃さず楽しんでいくことが大事になる、と思われます。

山口県内各地の紅葉の色づき具合は、KRYの番組中の天気コーナーで随時、お伝えしていきます。紅葉狩りの計画を立てるときに、ぜひ参考にして頂いて、美しく色づく紅葉を、タップリ堪能していきましょう!

(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)