生活保護費を2人の計103万円を着服・横領、さらに別の8人57万円分についても自供…山口・宇部市が男性職員(26)を懲戒免職処分に
宇部市は健康福祉部の男性職員(26)が生活保護費103万525円を着服・横領したとして25日付けで懲戒免職処分としました。また警察に告訴状を提出しています。
懲戒免職処分となったのは健康福祉部生活支援課の26歳の男性職員です。宇部市によりますとこの職員は施設に措置入所となった生活保護受給者の生活保護費=ことし3月分から7月分を不正に支出し、47万525円を着服したほか、別の受給者からうけとった生活保護費の返還金56万円を市に納入せず横領していたということです。
男性職員は、「日常の生活費や食事などに使った」などと話しているということです。
ことし9月に措置入所しているにもかかわらず、生活保護費が支給されていることに他の職員が気づき宇部市が調査を進めていました。男性職員は1件目の着服事案のうち37万4316円を匿名で郵送し返還していて、宇部市では残る65万6209円の返還を求めるとしています。
また宇部市の調査に対し、この2件ほか、8件についても着服したことを認める供述しているということで、早急に全容解明に取り組むとしています。
宇部市は25日、警察に告訴状を提出するともにこの男性職員を25日付で懲戒免職処分にしています。
宇部市では、再発防止策として、・公務員倫理、生活保護に関する研修を実施するともに相談しやすい職場環境に取り組むこと、庁内に再発防止委員会を設置し、全容把握と対応、再発防止策の進捗管理を行うなどとしています。
宇部市の篠﨑市長は「生活保護という市民のセーフティネットに関わる職務を担当する職員が生活保護費を不正に着服するという、あってはならない不祥事を起こしたことは、誠に申し訳なく、市民の皆様に心からお詫び申し上げます」などとコメントしています。
■山口県宇部市
人口 15万8794人(ことし9月末現在)
山口県南西部に位置、東は山口市、西は山陽小野田市、北は美祢市