閉校を前に最後の発表会…3月閉校の岩国高校広瀬分校 84年の歴史に今年度で幕
岩国高校の2つの分校の生徒が1年間の学習の成果を発表しました。
3月で閉校となる広瀬分校の生徒にとってはこれが最後の発表になります。
岩国高校の坂上分校では毎年、総合的な探究の時間で1年間取り組んだ内容を発表しています。
生徒は、学校がある美和町の特産品「岸根ぐり」や、都市部からの観光客を狙った地元の観光ルート案について調査・研究した結果を披露していました。
また、もうひとつの分校、錦町にある広瀬分校の生徒もステージに立ちました。
太平洋戦争開戦の年、1941年に開校した県立広瀬農林学校をルーツとする広瀬分校は、生徒数の減少でことし3月での閉校が決まり、84年の歴史に幕を下ろします。
生徒は、体育祭の競技に地域住民に参加してもらうなどの小規模校ならではの工夫や、学校の伝統行事「茶摘み」を紹介しました。
(広瀬分校の生徒は)
「この歴史ある茶垣を手入れする人がいなくなってしまう。なのでこれからは誰かに引き継いでもらうことで茶垣を残していこうと考えている」
(広瀬分校 柴田結菜生徒会長)
「寂しい気持ちもあるが、発表など様々な体験ができたので、社会に出るにつれて経験を生かしてがんばりたい」
広瀬分校では3月1日、最後の卒業式と閉校式が開かれる予定です。