「私どもの認識不足で…」最大で基準値の2.7倍のレジオネラ属菌を検出も報告せず営業継続~宇部・楠こもれびの郷~
宇部市の楠こもれびの郷「くすくすの湯」で去年12月に基準値を超えるレジオネラ属菌が検出されたにもかかわらず報告することなくおよそ9ヶ月間営業を継続していたことがわかりました。温泉は、4日から営業を休止しています。
「利用される方々に心配をおかけしましたこと大変申し訳ございませんでした」
宇部市によりますと、楠こもれびの郷「くすくすの湯」の指定管理者「楠むらづくり株式会社」は去年12月に行った水質検査の結果、大浴場など4カ所で基準値を超えるレジオネラ属菌が確認されたにも関わらず宇部市への報告を行わず、およそ9ヶ月間営業を続けていたということです。
検査は去年12月から2月までに4回行われ、最大で基準値の2.7倍のレジオネラ属菌が確認されていましたが、いずれも市に報告はしていませんでした。
(楠むらづくり株式会社 河村美弥子社長)
「本当にこれは私どもの認識不足で法令遵守を きっちりするということを怠っていた私たちの責任」
今月2日、宇部環境保健所からの指摘で問題が発覚。
2月の検査でレジオネラ属菌が検出されなくなるまでの44日間で、のべおよそ2万1000人が温泉を利用していたということです。
いまのところ体調を崩したと連絡があった人はいないということですが、楠こもれびの郷の温浴施設はきのうの午後から利用を停止しています。
温泉では5日、水質調査が行われ、基準を満たせば早くて2週間後に営業を再開する方針だということです。