●上空に寒気流入で大気の状態が不安定続く
●あす29日(金)も時雨模様の天気で局地的に雷や「あられ」「ひょう」の可能性も　寒さも一段と厳しい
●週末は冬型気圧配置が緩み 落ち着いた空模様が戻る見込み
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きょう28日(木)も県内は日本海側沿岸中心に強い西寄りの風を観測し、朝から昼過ぎまで日本海沿岸には暴風警報が出されていました。そして強い風とともに、身体に堪える寒さも続いたほか、度々雨雲が流れ込む時雨模様の天気も続きましたが、時折「氷の粒が降った」、という報告もありました。
上空に強い寒気が流れ込んで県内は大気の状態が不安定になり、局地的に雨雲や雷雲が発達したことで、氷の粒「あられ」も降る状況になった、とみられます。特に冬の入り口の、この時期は地上が秋の名残、上空が冬、という気温のギャップから、氷の粒が降ることが時々あります。

今、気圧配置は冬型で、西日本上空は山地で雪の目安の強い寒気に包まれてきています。この寒気が不安定な天気をもたらしている状況でもあります。

あす29日(金)にかけても冬型気圧配置が続き、強い寒気が居座り続ける見込みです。

あす29日(金)にかけて、風は西から徐々に北西方向に変わる傾向はありますが、度々雨雲が流れ込みやすい時雨模様の天気は相変わらず…さらに雷雲が発生する可能性も高めで、局地的には再び氷の粒「あられ」や「ひょう」が降る可能性もあるため、車は可能なら屋根のある場所に停めるなどの対策も心がけると良いのでは、と思います。

あす29日(金)は、度々気まぐれな雨とともに、いっそう気温は低めで経過し、12月中～下旬並み…クリスマスの頃に匹敵する寒さの所も多くなりそうです。雨、風が加われば、さらに体感的な寒さが厳しく感じられます。しっかり暖かな装いを心がけましょう。

週末は冬型の気圧配置は緩み、落ち着いた天気が戻る見込み。土曜日は日中、晴れ間がしっかり期待できる所が多くなり、日曜日も昼過ぎまでは、晴れたり曇ったり。ただ、日曜日の夜は気圧の谷の接近で、少し天気がぐずつく可能性があります。空模様が落ち着いても、週末も空気は師走らしい冷たさが続くでしょう。

（KRY山口放送 気象予報士 山本昇治）