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【山口天気 夕刊10/10】11日(水)は北風おさまるが昼夜の寒暖差がさらに大きく…台風15号は小笠原諸島の南で北東進へ

2023年10月10日 18:33
【山口天気 夕刊10/10】11日(水)は北風おさまるが昼夜の寒暖差がさらに大きく…台風15号は小笠原諸島の南で北東進へ
11日(水)~12日(木)と寒暖差激しく…

3連休明けの10日(火)の山口県は、西に高気圧、東に低気圧…西高東低、冬型気圧配置になったことで、北寄りの風が吹きやすく、次第に晴れ間は多くなりましたが風の冷たさが残り続けました。

11日(水)にかけては、大陸の高気圧が次第に張り出しを強め、冷たい北風は、だんだんおさまってくる見込みです。

朝は日本海側では、まだ少し北風の名残で湿った海風による低い雲が広がる所がありますが、日中は各地でシッカリ晴れて、風は穏やかになるぶん、日ざしの温もりがしっかり感じられる陽気になる、と見込んでいます。

ただし昼間、太陽が地面を照らしている間は、日ざしの温もりが心地良いですが、太陽がいない間、夜の時間は、地面の熱がどんどん上空に逃げる放射冷却の影響が強まります。昼間は長袖シャツくらいでちょうどいいくらいでも、朝晩は上着必須の冷え込みに注意。11日(水)朝もまずまず冷えますが、12日(木)朝は、さらに冷え込みが強まる予想です。

「放射冷却」という言葉が度々登場する季節となりました。夜の間、よく晴れれば、そのぶんグッと冷える、と心得て、激しい寒暖差にシッカリ対応していきましょう。

この先、金曜日までは大体晴れの天気が続きますが、朝晩は一段と冷え込む一方、昼間は日ざしが心地よい、という、寒暖差が激しい日々に。今週末は気圧の谷の通過で、一時雲が厚みを増し、少しにわか雨の心配もありますが、雨がまとまって降ることはなく、来週にかけては再び晴天の日々、と、天気はしばらく秋らしく、周期的に変わりそうです。

なお、日本のはるか南東海上、グアム付近で台風15号が大型で強い勢力に発達していますが、日本付近に北から入ってくる秋の空気に阻まれる形で、小笠原諸島の南で進路を徐々に北東方向に変えていく見通しで、日本列島に近づいてくることはない見込みです。

秋が深まり、山口県では今年の台風のシーズンはそろそろ終わりの雰囲気になってきました。ただ、台風が発達しやすい状況は南の海では続いていますので、もう少しの間は、南の台風の動向は、少し気にかけておきましょう。

(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)