原子力の日にあわせ 中間貯蔵計画浮上の上関町で推進派が講演会開催
使用済み核燃料の中間貯蔵施設の立地可能性調査が行われている上関町でおととい(29日)、原発計画を推進する団体が中間貯蔵施設に関する講演会を開きました。
講演会は、10月26日の「原子力の日」にあわせ、町の原発推進団体が開いたものでおよそ250人が出席しました。
講師は、原子炉工学の専門家=東京工業大学の奈良林直特任教授で原発の使用済み核燃料の中間貯蔵施設とはどのような施設なのかを講演しました。
奈良林特任教授は、上関町で、計画されている「乾式」の中間貯蔵施設は使用済み核燃料の容器「キャスク」を空気の循環で冷まして保管するなどと、その仕組みを説明しました。
これに対し参加者からは「キャスクからは放射線は出ないのか」などといった質問も出されました。
(参加者)
「(キャスクは)遮蔽しているということだったんですが全くの放射線の遮蔽なのか若干出るから温かいのか」
(奈良林教授)
「微弱には出ますけど私がそこに防護服も着ないでそこに手で触れるくらい要はそこに1時間立ってても被爆する量は極めて少なく人体に影響があるようなほどではない」
奈良林特任教授はカーボンニュートラルを達成するためには、原子力発電と水力発電を組み合わせることが必要で中間貯蔵施設を利用することで、使用済み核燃料の保管の安全性を高めることが出来るなどと説明していました。