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被災地の“音楽の灯”守る 楽器メンテナンスのプロが学校で無償修理 生まれ変わった音色に笑顔

2025年3月21日 18:41
被災地の“音楽の灯”守る 楽器メンテナンスのプロが学校で無償修理 生まれ変わった音色に笑顔

被災地でも音楽を続けられるようにと、楽器を無償で修理する取り組みが珠洲市で行われました。持ち込まれた楽器は、どんなふうに生まれ変わったのでしょうか。

20日、珠洲市の飯田高校では… 奥能登の中学や高校の吹奏楽部などが集まり、合同練習が行われていました。

「被災地でもこうした音楽活動を続けてほしい…」そんな思いでこの日、学校に訪れていたのは楽器メンテナンスのプロたちです。

被災地を支援するNPО法人と富山県に本社がある楽器店が企画し、無償で楽器の修理が行われました。

生徒たちが持ち込んだのは、先輩から後輩へ使い継がれた年代物の楽器。

「ちょっとここ出てきているんですよ」
「ほんとですね。締めますね」

「ラって吹いたとき出にくくない?」
「なります」

早速、メンテナンスのプロが工具を使って修理をすると…

「(音が)出やすくなりました」「どうですか」「鳴りやすいです」「変化を感じます?」「感じます」

そして、こちらのクラリネットも…

「けっこう変わりました。ありがたいです。ありがとうございました」

生徒:
「直してもらったのでこれからもっと練習して頑張りたいなと思います」
「けっこう吹きやすくなったので、直してもらった人に恩返しをするような感じで、上手く吹いていきたいなと思いました」

MPC楽器センター金沢・丸七 夏樹 さん:
「音楽の灯を消さないように、より楽しめる環境で音楽をやっていただけるように、こういうふうに協力させていただけてとてもよかった」

音楽を通して能登の復興へ… 主催者は今後もこうした催しを通して、支援を続けていくということです。

最終更新日:2025年3月21日 18:41