“柳の枝”は全壊拝殿から 被災した輪島の神社 厄除けなど祈る2年ぶりの「成祝式」
能登半島地震で大きな被害を受けた輪島市の重蔵神社で、柳の枝を板に打ちつけ、厄除けや五穀豊穣を祈る「成祝式(なりいわいしき)」が開かれました。
厄年を迎えた男女が柳の枝を板に打ちつけ、厄を払う「成祝式(なりいわいしき)」。
去年は地震の影響で中止され、ことしも取り止めが検討されましたが、伝統を守ろうと近隣住民や参拝客が集まり2年ぶりに開かれました。
参加者は、全壊した拝殿から取り出されたという柳の枝を一心不乱に板に打ちつけます。
大きな音を鳴らし、枝の先が稲穂のように裂けるほど良いとされています。
参加者は:
「こんなことはもう二度と起きないようにという思いで叩いていました。なんとか平凡な暮らしをしていければ」
重蔵神社・能門 亜由子 禰宜:
「近所の方とか来ていただける方だけでしたけど、お祭りすることができたのでよかったと」
神社では今後、形を変えながらでも神事を行い、伝統を繋いでいきたいと話しています。
最終更新日:2025年1月7日 18:30