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輪島塗「沈金」で人間国宝に内定 工房が被災しても作品作り続け…漆芸家・西勝廣さん

2024年7月25日 18:42
輪島塗「沈金」で人間国宝に内定 工房が被災しても作品作り続け…漆芸家・西勝廣さん

輪島市の漆芸家西勝廣さんが輪島塗の伝統技法「沈金」で、人間国宝に認定されることになりました。その西さんに今の思いを伺いました。

「下地があって中塗りがあって、上塗りそこに私の沈金が入るんです。それでひとつの作品ができる」

輪島市出身の西勝廣さん69歳。身近にある草花を主な題材とし、丹念に細やかな点を彫って立体感を表現する「点彫り」の技術を駆使した緻密な作風が評価されています。

そして、元日の能登半島地震で自宅兼工房が被災した中でも、ひたむきに作品作りを続けています。

「まさかコロナに引き続いてこういった大地震が来るとは思いませんでしたけども、どう乗り越えて次世代に渡すかってところが私たちの使命だと思うんですよ。研修所をまだ行き来している立場なので、(地震で)中断されましたがこの後も生徒と一緒に学びたいなと思います」

県立輪島漆芸技術研修所の講師でもある西さん。

沈金の人間国宝内定という吉報を淡々と受け止めながら、輪島塗の伝統をつないでいくことに思いを馳せていました。