輪島・珠洲市の両議会が開会 輪島は小中学校再編の方針示す 珠洲は復興計画決定を報告
4日に開会した輪島市議会。その冒頭、坂口市長が説明したのは…
輪島市・坂口 茂 市長:
「小学校6校を一つの小学校に統合し、河井小学校校舎跡地に新校舎を整備するものとして」
小中学校の再編についてです。
現状、輪島市では校舎の損壊などにより市内中央部にある6つの小学校が河井小学校グラウンドの仮設校舎で合同授業を行っています。
ただ、能登半島地震の前は市内全体で合わせて1100人いた児童は、地震のあと780人あまりに… 避難や移住などの影響で約3割減少しました。
こうしたことを受け、今回、すでに一か所で授業を行っている鳳至小、大屋小などの6校は、集団での学びや、複数の学年が同じ教室で学ぶ複式学級の解消を図るため、正式に仮設校舎のある河井小学校の場所に統合。東側にある町野、西側に位置する門前についてもそれぞれ小中学校を統合し、小中一貫校とすることが決まりました。
輪島市・坂口 茂 市長:
「何よりも子どもたちにとって、いい学習の環境、教育の環境というのがどうあるべきかを、ソフト、ハード両面合わせて環境をしっかりと整えて統廃合したいと思っています」
輪島市では、スクールカウンセラーの配置など相談体制の充実や保護者への説明会など環境を整えた上で、来年4月に統廃合を実施するとしています。
一方、珠洲市議会も4日に開会し、泉谷市長は復興計画の決定を報告しました。
計画の柱は5つ。このうち「災害に強い地域づくり」では…
珠洲市・泉谷 満寿裕 市長:
「(道路、上下水道などの)災害査定は、豪雨災害により被災した約30か所の道路災害を除く、すべての査定を終えたところであります」
道路の復旧については現在、車で行き来できない集落は無いとした一方、水道については外浦にある真浦町がまだ通水できていないとし、4月末を目途に給水を開始する考えを示しました。
また「なりわいの再建」に向けては…
珠洲市・泉谷 満寿裕 市長:
「珠洲焼の復活は本市の復興に向けて重要であり、陶工の皆様の事業の早期再建及び事業継続を支援してまいりたいと考えております」
被災した珠洲焼の職人を対象に、県の補助に上乗せする形で市独自に上限200万円を補助する、新たな制度創設の方針を明らかにしました。